ヤマタノオロチの生け贄にされるところを、スサノオノミコトと偶然出会い、見初められ、助ける代わりに結婚して欲しいと言われる。死の淵から一気に玉の輿まで駆け上がった、神話界きってのラッキーガール。その後彼女は、スサノオノミコトと仲睦まじく暮らし、たくさんの子どもを産むことになる。稲田姫を祀る稲田神社は、縁結び、子宝・安産の神として有名。
一匹のワニ(サメ)が、美しい姫に恋をした。ワニは姫に会いたい一心で、夜な夜な日本海から川をさかのぼる。けれど姫はワニを嫌い、たくさんの岩で川をふさいでしまった。これほど分かりやすい拒絶はない。ワニはそれでも恋しい思いを募らせたとか。悪いワニをこんな純情ボーイにさせてしまった玉日女命。「嫌なものは嫌!」自分の気持ちをはっきり言える、強く美しい女性だ。